婚約指輪は、結婚指輪とならび使われるものですが、意味と由来は意外と知らないものです。
【婚約指輪の歴史】
指輪というものを交換することに対して意味を付け始めたのは、エジプトあたりであったといわれています。
結婚をするということは、永遠に途切れないものとして、象形文字の円を使ってあらわされていた時代です。
指輪にも同じ意味を与え、誓いを立てるということを表現したのではないかといわれています。
さらに古代ローマでは、結婚より婚約が重視されていました。
その誓いの儀式に使われていたと考えられているのです。
もちろん、拘束力の強い誓約でもあり、結婚と同等以上に破ることはできないものとされていました。
【ダイヤモンドがついたのは】
婚約指輪を見てみると、宝石がついたものを多く見かけます。
中世では、サファイアやルビーが使われていました。
現在のように、ダイヤモンドを使った婚約指輪が出てくるようになったのは、1477年と言う文献が残っています。
のちにローマ帝国皇帝となるマキシミリアン大使が、ブルゴーニュの公女マリーと婚約した時です。
ドイツ国という名称ができてきたころ、モロルティンガー博士が永遠を意味するダイヤモンドを贈るようにといったといわれています。
ここから、ダイヤモンドが永遠の愛の象徴といわれ使われるようになったといわれているのです。
【日本での婚約指輪】
日本に婚約指輪は明治時代以降のことです。
まだまだ新しいもので、そこまでの歴史はありません。
今のように、ダイヤモンドリングになったりしたのは、50年程度前あたりですから、かなり浅い歴史であるといえるでしょう。
ダイヤモンドの輸入が解禁になったのが1960年ですので、そこそこの歴史しかないのです。
それでも、ダイヤモンドは固い絆を表しており、女性の憧れとなって行くのです。