日本では、結婚を考えるときには、結婚指輪を作るのが習わしになっています。
誰でも作るものですが、その意味は意外と知られていません。
【結婚指輪の由来】
結婚指輪は、古代ローマ時代に原型があるといわれています。
だいたい9世紀ぐらいから始まったと考えられているのです。
ローマ教皇が、結婚の誓約として鉄の輪を使いはじめたのが始まりだといわれています。
つまり、思っているほど軽いものではなく、誓約をする以上、破ることは許されないとされるほど重いしきたりだったことがわかるでしょう。
日本で指輪を交換することが定着したのは、約50年前のことです。
ヨーロッパから伝来した習慣ですが、日本ではそこまで重いしきたりとはとらえられていないのも、この歴史の短さにあるでしょう。
【結婚指輪の意味】
結婚式の時に結婚指輪を交換するのは、神の前で夫婦として生きていくことを誓いにし、その証(あかし)とすることにあります。
丸い指輪ですので、途切れることのない愛情を象徴し、常に身につけることで相手の存在を忘れないという意味があるのです。
夫婦としてのきずなを忘れることなく、いつまでも続くようにと祈りを込めるのですから、結婚指輪の存在は重いものといえるでしょう。
【なぜ左手の薬指なのか】
結婚指輪というと、左手の薬指が基本です。
この流れは、ギリシャ神話からきているといわれますが、左手の薬指は心臓に近い血管があるといえるでしょう。
この当時、心臓は感情をつかさどる臓器とされていたため、位置の近い左手の薬指が選ばれたといわれているのです。
結婚の誓いということを考えると、相手の感情をつかむということで、大きな意味のある場所となっているといえるでしょう。